ブックタイトル輸入カタログ2014

ページ
11/86

このページは 輸入カタログ2014 の電子ブックに掲載されている11ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

輸入カタログ2014

9ルゴルさんのオ・ドゥ・ヴィを使っています。しかしほとんどの日本のパティスィエは、このルゴルさんのリズム感のある繊細でありながら力強い香りの広がりを過度にアグレッシブなものとしか感じられないのです。これは悲しいことです。私は誰よりも旨いお菓子を作れる自信があります。でもこれらのオ・ドゥ・ヴィやリキュールがなければ菓子作りはより難しく、技術は複雑になってしまいます。                    ブルゴーニュ地方コートゥ・ドール(黄金の丘)私のリキュールへのイメージをまったく変えたジョアネさんのリキュールリキュールはぶどう酒を蒸留して得た90度のアルコールにフルーツを2~ 3ヶ月漬け込んでから軽く撹拌し、カシスなどは皮を漉して砂糖を加え、瓶に詰めたものです。これは、そのままあるいはその産地の発泡酒であるクレマンや白ワインで割って食前酒として飲まれます。リキュールの良し悪しは、まさに果物次第なのです。フランス、ブルゴーニュ地方のジョアネさんの畑には、今でも大小の化石が簡単に見つかります。たまに降る雨がこの化石を微量ずつ溶かし、畑の土に豊かなミネラルを補給し続けているために、信じられぬほどの深い力に満ちた味わいのカシスやフランボワーズが収穫されるのです。そして、このカシスとフランボワーズの香りには、この化石がもつ共通の懐かしさに満ちた蒼くさい匂いがあります。そして、少量を正に手作りで作っています。多くのフランス人でさえ、この秀逸なリキュールの存在を知りません。正にブルゴーニュ地方でも知る人ぞ知る、筆舌に尽くしがたい味わいをもったリキュールなのです。一口、口にふくめば、豊穣の極み、コート・ドールの地にふっと降り立ったような、静かで新鮮な覚醒、蒼い想いにふとふるえるのです。何故か、私の命の源に辿りついたような懐かしく優しいおいしさなのです。日本に輸入されている大量生産の、混ぜ物の多い他のリキュールとは一緒にしないでください。比べてみれば、誰もが分かる歴然とした味わいの差があります。こんなに素晴らしいカシスやフランボワーズ、そしてそれらから作られるリキュールは、決して人の手だけで出来たものではありません。ルゴルさんのオ・ドゥ・ヴィ同様、神様の力を借りなければ出来ないと私に思わせてしまいます。ブルゴーニュの農民は純朴です。昔ながらの作り方で、今も寸分の違いもなく作り続けられています。ジョアネさんのリキュールは、そのまま飲んでもとにかく旨すぎる。私にとってはまさに夢見心地です。これらのリキュールを使えば、お菓子は艶やかな、深いおいしさを作りだしてくれます。食前酒として、よく冷やして少量をそのまま飲んでもとにかくおいしい。軽めのブルゴーニュの白ワインや発泡酒で割って飲めばもう食事の初めから夢見心地に包まれます。一杯のリキュールがこんなにも楽しいディナーを作りだしてくれる。信じられません。一杯の食前酒、心は軽くあのコートゥ・ドールの丘の上に舞い上がります。※ 2013年から皆様にお届けしているフランスと同じ味わいの“奇跡のワイン”ブルゴーニュの白ワインやクレマン(発泡酒)をジョアネさんのリキュールで割れば、もう心は懐かしい嬉しさにふるえます。(→ P62をご参照ください)酒類