ブックタイトル輸入カタログ2014

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概要

輸入カタログ2014

62フランスと同じ味わいのワインを飲みたい一心で始めたワインへの試みずっとずっと長い間、何十年もの間、私だけでない、本当に多くの人が消し難い難問を持ち続けてきました。フランスで飲むワインは、あんなにおいしいのに、どうして日本で飲むフレンチワインは少しもおいしくないのだろう。日本ではフランスでのあの味わいは到底叶わぬ夢なのだろうかと。私のフレンチワインへの挑戦の始まりも、正にそんな疑問からでした。そして、何とかこの日本でフランスと同じ味わいのおいしいワインを飲みたいという小さな思いからでした。思い立ってから、ほぼ二十年。数々の試行錯誤を経て奇跡は起きました。今、確かにこの日本にフランスと同じ味わいの素晴らしいワインがもたらされたのです。既に多くの方がこのワインを飲まれました。日本とフランスのワインの状態の違いをよく知る人にとっては、正に「衝撃的な奇跡の味わい」なのです。香りも色も味わいも、深い透明感があり、自然な深い味わいは飲む人の五感に喜びと幸せと悦楽を与えてくれるのです。本当に本当に旨いんです。嬉しいんです。心地いいんです。グラスの中でたゆたう味わいに意識は引き込まれます。かつて日本に輸入されるワインも硫黄薫蒸した亜硫酸塩の極めて少ないワインであった10年ほど前までは日本に輸入されるワインはフランスでのものと同じように、おおむね木樽を硫黄薫蒸した亜硫酸塩の極めて少ないワインが輸入されていました。しかし高温多湿な日本では、大陸性の湿度の低いヨーロッパにはいない腐敗菌が侵入し、ワインを腐らせてしまいました。ところが私たちはそれを良い状態に熟成したものとして、醤油色のワインを喜んで飲んでいました。勿論不快極まりない味わいです。そしてこの腐敗を止めるために次第に亜硫酸塩を添加したワインが当たり前になっていきました。亜硫酸化合物は極めて毒性の強い、ワインの味わいも健康も損ねてしまう添加物です。本当に不自然な酸味と渋みをもった香りの立たない不快な味わいです。私にとってはもう人間の飲むべきものではありません。「酸素無透過フィルム」にワインを入れ、温度管理も徹底させて輸入する方法を考案人間が飲むためのワインを私はひたすら求め続けました。そして、ブルゴーニュのドメンヌ(蔵元)のカーブ内で酸素を透過させないフィルムで作った袋にワインを入れ奇跡のワイン