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いりこ入りの具だくさん味噌汁は「ルネサンスごはん」の中核というよりは、ずっと日本人の健康を支えてきた、決して忘れてはならない一番大事な基本的な栄養素の補給源です。しかし家庭料理は崩壊し、日々味噌汁をとる家庭は少なくなりました。また味噌汁を飲む家庭でも、インスタントのダシや鰹節のダシ、またダシ入り味噌で味噌汁をつくる家庭も多いようです。いりこを使う家庭でも、上品な味わいとやらのためにいりこの頭や腸を取り除くなどの、間違った味噌汁のつくり方が広がっています。いりこは丸ごとすべて食べてこそ意味があるのです。またかつてはジャガイモと玉ねぎ、ダイコンと油揚げなど少ない種類の具で十分な栄養素が得られましたが、今の日本の野菜からは栄養素が著しく減少しているので、数種類の野菜や具を加えて栄養素を重ね合わせることで、以前のようなおいしく滋養豊かな味噌汁ができ上がります。私は子どもの頃からの習慣で、朝にごはんと味噌汁を食べるのが一番ありがたいのですが、朝・昼・晩、どのタイミングで味噌汁をつくっても構いません。1 日2 杯の味噌汁が家族の健康を確かなものに。でも、何杯でも多いほど効果はてきめんです。「すべてルネサンスごはんでつくるのは難しい」「時間がない」という方には、まずは味噌汁だけでも始めてくださいとお話しています。以下に、基本的な食材の例を挙げますので、いろいろ組み合わせてつくってみてください。ダシの基本は、いりこ、鰹節厚削り、昆布です。分量など気にせず、目分量でパパッと鍋に放り込みましょう。 これらの野菜や他の食材からお好みで数種類加えて味噌汁をつくれば、今までとは違うとびきりのおいしさに出会えますよ。ぜひ1 日2 杯の味噌汁から始めてください。 本書P63 第4章「ルネサンスごはんの献立編」や、小社刊『ごはんとおかずのルネサンス 心嬉しい炊き込みご飯と味噌汁編』でも、季節で味わういろいろな味噌汁を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。1年中使ってよい基本の野菜できれば必ず加える! ニンジン、生椎茸ジャガイモ、長ネギ、玉ネギ、ゴボウなど旬の野菜の一例春 菜の花、フキノトウ、タケノコ、ウド、セリ、フキ、キャベツ、サヤエンドウ、ジャガイモ、ニラ、ゴボウ、長ネギ、新玉ネギ、カリフラワーなど夏 サヤエンドウ、キャベツ、ニンニクの芽、サヤインゲン、ミョウガ、ピーマン、ゴーヤ、ズッキーニ、ブロッコリー、オクラなど秋 舞茸、シメジ、エリンギ、サツマイモ、里イモ、ジャガイモ、カボチャ、ゴボウ、長ネギ、玉ネギ、ダイコンなど冬 ダイコン、白菜、カブ、小松菜、ゴボウ、里イモ、長ネギ、玉ネギ、ほうれん草、春菊、セリ、カボチャ、カリフラワー(11 ~ 3 月)など魚介春 アサリ、ハマグリ夏 シジミ、アジ秋 イワシ、アサリ、サンマ、サケ冬 タラ、シジミ、白子魚介も何を加えても大丈夫。魚のアラを入れると、それだけでとびきりのおいしいダシになります。大豆加工品、種子類  大豆、豆腐、油揚げ、高野豆腐、おから、ゴマなど海藻類  ワカメ、とろろ昆布、アオサ(青海苔)など44