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12 年前に私たちは『ごはんとおかずのルネサンス基本編』をつくりました。それ以来のルネサンスごはんを実践された方々との多くの交流の中で様々のことが明らかになり、そして確信となりました。今、日本には、乳幼児のアトピー性皮膚炎、喘息など様々のアレルギーに始まり、さらには子どもの糖尿病など、赤ちゃんから高齢者まで全ての年齢層に渡って、かつては存在しなかった様々の精神的・肉体的な病気・不調が、厚く蔓延しています。これまでの私の著書の中で、これらの病気を引き起こすもっとも大きな原因は、以前とは大きく変質した、致命的なまでに栄養素の欠落した食にあることを指摘してきました。そしてこの栄養素の欠落した食は未熟な母胎しかもたらさず、赤ちゃんがこの世に生まれ落ちる前から、さらに受精の前から、その健康が傷つけられることを運命づけられているのです。この状態は赤ちゃんが生まれ落ちてからも続きます。赤ちゃんがこの世に生まれ落ちてからお母さんの乳を飲み、そして離乳食を食べ始める。これらの営みは、赤ちゃんの時、そしてそれ以降のからだと心の健康の基礎をつくるとても大事な時期なのです。しかし実際はここでも日々の間違った食事により、お母さんは栄養素の著しく欠落した母乳を赤ちゃんに与え、これに追い打ちをかけるように全く栄養素を無視した離乳食が続き、乳児期と将来の健康を損なう芽、原因を自らの手によってお母さんたちは子どもたちに与えてしまっているのです。お母さん、もう一度冷静によく考えてください。皆さんが当たり前のこととして読んでいる多くの離乳食や他の本、そしてテレビの料理番組は、食が唯一健康のためにあると言う点においては必ずしも真実を述べてはいません。マスメディアはほとんどの場合は皆さんの立場に立っては考えません。その本が売れるか、視聴率が得られるかだけが、唯一の基準なのです。皆さんの家族にどんな不幸が訪れようが知ったことではありません。多くの場合マスメディアは皆さんの健康や幸せに敵対する存在であることを理解しなければなりません。今の日本は妊娠してからのお母さんの食事や離乳食、子育てについてもあまりにも多くの嘘の常識が溢れています。この本で私達はその一つ一つを明らかにしていきます。子どもに確実な将来の幸せを与えるためには、食のすべてをこれは偽りか真実かを自分の目でしっかりと確かめることを忘れてはなりません。もしあなたの赤ちゃんがアトピー性皮膚炎などのアレルギーその他の疾患を持って生まれ、そしてそれに苦しんでいるとしたら、ほとんどの場合、それはあなたがつくる食が原因であり、あなたに一番の責任があることを自覚してほしいのです。何故母乳と離乳食を考え直さねばならないか弓田亨( ゆみたとおる)1947 年福島県会津若松市生まれ。1970 年明治大学卒業後、熊本のお菓子屋「反後屋」に入る。その後、東京「ブールミッシュ」工場長を経て1978 年と1983 年にパリ「パティスリー・ミエ」で研修。そこで生涯の友となるドゥニ・リュッフェル氏(現「パティスリー・ミエ」オーナー・シェフ)と出会う。フランス菓子協会よりその功績をたたえられ、金メダルと賞状を授与される。帰国後、フランスと日本の素材と技術の違いについて書いた『イマジナスィオンⅠ』1985)を自費出版。レシピ至上主義だった日本の菓子業界に旋風を巻き起こし、今でもパティシエのバイブルとして読み継がれている。1986 年、代々木上原に「ラ・パティスリー イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ」を開店。1995 年代官山に移転。現在もフランス菓子教室で教えるとともに、全国での技術講習会、海外での食材探しなど、真実のフランス菓子のおいしさを追究し続け、自ら「日本一のおいしさの菓子屋」を自負する。また近年は日本の食が異常に変質していることに気づき、日本の家庭料理を立て直す「ごはんとおかずのルネサンスプロジェクト」にも力を注ぎ、講演活動なども行っている。2