私どもの店舗は代官山だけです。小さな売店の奥で全てのお菓子を作っています。たった1軒の小さな店でも、度々私の感覚とは合わない出来の悪いお菓子が店に並んでしまいます。店が2軒、3軒と増えたら味わいはあっという間に落ちてしまいます。
とても恐ろしいことです。私にはそんなことはできません。これからもずっとここ一軒を守っていきます。

イル・プルー・シュル・ラ・セーヌは、時代の流れに追従したお菓子は目指しません。パティスィエとしての良心に従い、時を超えた創造性の下に、ただ朴訥（ぼくとつ）にお菓子を作り続けます。

「フランス的な真のおいしさ」を突き詰めようとする信念と意気込み、その強さが、私たちにしかないただ一つの技術を生み出しました。
そして私が「すばらしい」と感じた食材を、自分たちの手で輸入することで、私達の想いはさらにしっかりとした形になりました。

私たちだけの作り方と、私が探し当てた素晴らしく豊かな素材で、他では決して味わえない孤高の味わいを作り続けます。

さぁ、どうぞ！　真実と孤高、これが私たちのお菓子作りの心です。

前に述べたように私たちは店の前の舗道に「ここが日本で一番おいしいフランス菓子店」と堂々と看板を出してお菓子を売っています。来店されたお客様の中にはこの看板の前で記念写真を撮られる人もおられます。

誰が「一番などと決めるんだ？」と思われるでしょう。多くのパティスィエ、お客様がそういわれます。私自身も自信を持ってそう思っています。

もしこのことに不満で私と「味比べ」をしたいというパティスィエがいたら
私はいつでも受けて立つとHPでも公言しています。でもそんな無謀なパティスィエはいないでしょう。
イル・プルー・シュル・ラ・セーヌのずば抜けたおいしさ。これはどうしようもない真実なのです。