弓田亨商店

フランスと同じ味わいのワインを飲みたい一心で始めたワインへの試み

ずっとずっと長い間、何十年もの間、私だけでない、本当に多くの人が消し難い難問を持ち続けてきました。フランスで飲むワインは、あんなにおいしいのに、どうして日本で飲むフレンチワインは少しもおいしくないのだろう。日本ではフランスでのあの味わいは到底叶わぬ夢なのだろうかと。私のフレンチワインへの挑戦の始まりも、正にそんな疑問からでした。
そして、何とかこの日本でフランスと同じ味わいのおいしいワインを飲みたいという小さな思いからでした。思い立ってから、ほぼ二十年。数々の試行錯誤を経て奇跡は起きました。今、確かにこの日本にフランスと同じ味わいの素晴らしいワインがもたらされたのです。既に多くの方がこのワインを飲まれました。日本とフランスのワインの状態の違いをよく知る人にとっては、正に「衝撃的な奇跡の味わい」なのです。香りも色も味わいも、深い透明感があり、自然な深い味わいは飲む人の五感に喜びと幸せと悦楽を与えてくれるのです。本当に本当に旨いんです。嬉しいんです。心地いいんです。グラスの中でたゆたう味わいに意識は引き込まれます。

かつて日本に輸入されるワインも硫黄薫蒸した亜硫酸塩の極めて少ないワインであった

10年ほど前までは日本に輸入されるワインはフランスでのものと同じように、おおむね木樽を硫黄薫蒸した亜硫酸塩の極めて少ないワインが輸入されていました。しかし高温多湿な日本では、大陸性の湿度の低いヨーロッパにはいない腐敗菌が侵入し、ワインを腐らせてしまいました。ところが私たちはそれを良い状態に熟成したものとして、醤油色のワインを喜んで飲んでいました。
勿論不快極まりない味わいです。そしてこの腐敗を止めるために次第に亜硫酸塩を添加したワインが当たり前になっていきました。亜硫酸化合物は極めて毒性の強い、ワインの味わいも健康も損ねてしまう添加物です。本当に不自然な酸味と渋みをもった香りの立たない不快な味わいです。私にとってはもう人間の飲むべきものではありません。人間が飲むためのワインを私はひたすら求め続けました。
そして、ブルゴーニュのドメンヌ(蔵元)のカーブ内で酸素を透過させない「酸素無透過フィルム」で作った袋にワインを入れ、温度管理も徹底させて輸入する方法を考案しました。ワインが入った袋にはカーブ(ワイン貯蔵庫)の空気を閉じ込めます。そしてその中にはカーブの中の酵母や様々の成分が封入されています。カーブと同じ状態でワインを輸送し、そして休ませるのです。
試験的に輸入したワインの変化を、1ヶ月目から順次、毎月見てきました。その結果、約3カ月でかなり味わいは復元します。6カ月でさらにワインはキリッとしまり、色、香り、味わいに深みが出てきました。 一年経つと、もうフランスのカーブで飲んだワインの味わいとほぼ正確に重なり合いました。正に奇跡を感じた時でした。
この袋に入れれば、全ての国から全ての産地のワインを本来の味でこの日本でも再現出来ます。

酸素無透過フィルムにパックしたワインの特徴

  • 飲む直前までは決して袋を開けたり傷つけたりしないでください。すぐに腐敗菌は瓶内に侵入し、ワインは半月ほどで少しずつ変質していきます。
    ※保存温度10 ~13℃ほどの一定した温度のところに保存します。
  • この袋は水分も透過しないため、湿度は考えず、温度だけを考えればワインはよい状態で保存出来ます。
  • 袋に詰めたままであれば、到着時より1年間はワインの味わいは深く熟成していきます。 ※殆どの方がどんな場合でもワインは寝かせるとよい状態へ熟成されると思っていますが、それは全く間違いです。既に腐敗しているワインはますますひどくなり、醤油色へ変質し飲めません。亜硫酸塩の多いものはワインの中の全ての微生物が死滅しているのでほぼ変化しません。少なめの亜硫酸塩のものは、腐敗菌の活動と酸化によって色、香り、味わいは濁って不快なものになっていきます。ワイン専門業者のカーブに入れてもこの味わいの著しい劣化は防ぐことが出来ません。
◎ワインは日本到着後3カ月休ませ、おいしく飲める状態まで味わいを戻してから出荷しています。

私が考える理想的なワインの飲み方

ワインセラー等13℃ほどに温度を保つ場所がある場合

  • 何本かをまとめて注文し、1ヵ月休ませ、それから好みの間隔で1本ずつ飲んでいきます。ひと月ごとに深くきりっとした味わいへ変化していきます。この変化を知るのはワインの醍醐味の一つです。
  • このフィルム袋入りのワインは、1年以上寝かせても腐敗菌におびやかされることもなく、さらなるよい状態への熟成が可能です。この点も正に画期的です。

奇跡のキールとマルキ

既に亡くなられましたが、フランス、ブルゴーニュのリキュールの作り手、ジョアネさんの奥さんは、私が訪ねるといつも言っていました。
「ブルゴーニュの果物で作ったリキュールには、ブルゴーニュの白ワインやクレマン(発泡酒)でなきゃダメ。おいしさが全く違う」
でもこれは本当にその通りなんです。ジョアネさんが作るカシスやフランボワーズのリキュールの味わいの濃厚さと深さは他に比べる物がありません。
正に、私にとっては神様の手を借りて創り上げたとしか思えない素晴らしさ。そしてとても人懐っこく、本当に優しさに満ち溢れた味わいなのです。この豊かに優しい、慈愛溢れる味わいを消さずに、さらに広がりを与えるためには、ブルゴーニュの土地が生んだ優しい白ワインとクレマンだけが、完全なmariage(マリアージュ=調和)を創り出します。信じられぬほどの夢心地の味わいです。果てしない広がりを持った、豊かで深い味わいに意識は吸い込まれていきます。
アペリティフとしてだけでなく、3時のおやつに、フルーツのタルトゥ、クッキーをつまみながら飲みます。もうたまらない非日常のおいしさです。
今までは気が抜けた、味わいの変質したシャンパンやクレマンしかありませんでした。
いつもジョアネさんには彼のリキュールのおいしさを日本では100%感じてもらえないもどかしさと申し訳なさがありました。やっとです。やっと奇跡のキールやマルキを誰もが飲めるようになりました。

改めて忠告させて頂きます。高濃度の亜硫酸化合物は極めて毒性が強く、変異原性(発ガン性)、催奇形性、心臓病その他の疾病をもたらします。私の周囲にも多量のワインを飲み、40代前半で乳ガンを発症した女性が3人います。ガンは様々の要素が重なり合い発症すると言われています。しかし高濃度の亜硫酸塩が重篤な疾病をもたらすことは動物実験によっても示されています。発症の大きな原因であることは容易に想像されます。

今度お届けするワインは、昔ながらの硫黄で樽内を薫蒸することによって加えられたとても微量の二酸化硫黄であり、既に100年以上フランスその他の国々で長く飲まれ続けたという事実があります。
日本に輸入されるワインには極めて高濃度の亜硫酸塩が加えられた低価格のワインばかり。そのため比較的低濃度で名の通った店などが輸入しているワインであっても、私にとっては極めて不自然かつ不快な味わいであり、恐ろしくて到底のむことが出来ません。これらのワインは口に入れ、そのままスッと喉を通すことは出来ません。飲み干そうとすると必ずぐっとこめかみがしまり、そこで一度止まります。そして少し置いてようやく飲み下します。私はこの反応は「こんな毒を飲んでいいのか」という身体の防御反応だと考えます。
しかしこのキャピタン・ガニュロの極めて亜硫酸塩の低いワインは、口に含み、そのまま自然に心地よく喉を通っていきます。
鈍重極まりない、舌をこすり、喉をさす、不自然な渋みと酸味は少しもありません。長い自然な深い香りが五感をゆっくりと癒します。
私は本来の味わいをもったよい状態のワインは、世界に数あるアルコール飲料の中で最も五感に迫るおいしさがあると思っています。
フランスそのままの、本来の味わい。幸せで健康なワインを、ようやくお届けすることが出来ます。ぜひお試しください。

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