私のルネサンスごはん ごはんとおかずのルネサンス

第2回:清水まゆみさん(ウェブ『地球のココロ』編集部(ニフティ)/東京都)

【その4】忙しくて、日々ルネサンスごはんを作ることは難しいけれど、
要所要所で弓田さんの考え方を取り入れて。
冷凍は止め、電子レンジのコンセントは、抜いています(笑)。

──なかなか平日は料理が難しいという中でも、特に「これだけは」と、心がけていることはありますか?

清水まゆみさん(以下:清水) まずは弓田さんの意見を取り入れて、やれることをやっています。

 例えば冷凍を止めること。以前は一度ごはんを炊いたら、7等分ぐらいにして冷凍庫に保存していたのですが、今は冷蔵庫で保存して、食べる時に蒸し器で蒸しています。

 あと、弓田さんのお話を伺ってから、電子レンジのコンセントは抜きました(笑)。スチームも出る高いレンジを買ってしまった後だったんですけどね…。

 あまりルネサンスごはんって感じではありませんが…野菜は皮つきのまま大きく切って蒸して食べています。それは弓田さんが「きれいに切らなくていい。僕なんかぶつ切りです」って仰っていたので。

──弓田も、まず冷凍と電子レンジを止めるだけでも身体が変わると言います。教室の生徒さんでも「とりあえず冷凍と電子レンジをやめてごらん」とのアドバイスを実行された方が、1ヵ月ほどで見違えるほど肌がきれいになったとか…。

清水 そうですか。実は本を読んでいただけの時は、本の通りに作らなきゃいけないんじゃないかと思っていたんです。でも実際に弓田さんから直接お話を聞いてみると、「いりこが入っていればいいんだよ」「本の通りじゃなくてもいいんだよ」と仰いますよね。それで、「ああ、もっと気軽に考えていいんだな。だったら、私でもちょっとは続けられるかな」と、思えるようになりましたね。

──『基本編』など、新しいシリーズでは本文中にも、手抜きしていいよ、ということを打ち出してはいるのですが、もっとアピールすべきなのかもしれないですね。
 実際、出汁も、帰ってから浸けてフツフツさせている間に野菜を切れば、少しは味も出ますしね。必ずしも3時間浸けなくてもいいんです。毎月ルネサンスごはんの講習会をやっている椎名も、「結局、最後に出汁ごと食べちゃうんだから、浸け時間が短くても気にしなくていいのよ」って言っています(笑)。

清水 ああ、それは心強いですね。やはり、栄養が足りてない固形物やお菓子だけを食べても、満足しないんですよね。いっぱい食べてもまだ何か食べたいと思ってしまう。でも、ルネサンスごはんのように栄養たっぷりのご飯を食べると、量が適量で満足出来るんだなって思いました。

──清水さん自身、ルネサンスごはんのシリーズ本の中で、気に入っているメニューはありますか?

清水 試食で食べた時に、本当においしかったので、夏、枝豆の季節がきたら、ぜひ『ごはんとおかずのルネサンス心嬉しい炊き込みご飯と味噌汁編』のしらすかちりご飯を作ってみたいと思っています。

※シリーズ第四弾「炊き込みごはんと味噌汁編」の表紙にもなっているしらすかちりご飯。

──最後に。ルネサンスごはんとの出会いが清水さんに与えた影響を伺いたいです。

清水 私自身、ルネサンスごはんと出会ったのは2004年と、早目ではありましたが、その後ずっと作ってきた訳ではありませんでした。でも一昨年再会したことで、本当にルネサンスごはんが身体に浸み渡る料理なんだと実感しました。

 見かけだけがきれいだからということではなく、本当に栄養のあるおいしいものを舌にのせた時の味わいや、翌日の身体の調子が分かるようになりました。見た目で面白い食べ方とかじゃなく、身体がおいしいと思っているかどうか。自分のコンディションでおいしいかどうか。そういうことに意識を向けられるようになりました。

 私、フェルデンクライスをちょっとだけやっているんですが、フェルデンクライスが目指すものって、大人を赤ちゃんと同じぐらいのしなやかさに戻すことなんです。ルネサンスごはんもそれと同じかな、と思うんですよね。赤ちゃんがおいしいと思ったら食べ、そうじゃないと思ったら食べないのと同じように、私もこれからもどんどん食べ物への感覚を養っていきたい。

 栄養がないからって量を食べすぎると身体が疲れますし、胃を休めなければと思うんです。ルネサンスごはんで「食べすぎて胃が重い」みたいなことを感じたことはないですね。おせち料理を戴いた時も、翌日軽やかに過ごせましたし。

 これからはもう少し気楽に、ルネサンスごはんに取り組めそうです。

 そしてルネサンスごはんに出会ったことで、「本当においしいものは何か」という問いかけをしていく意識が、心の奥底でより一層強まったと思います。

──ありがとうございました。


【その1】ルネサンスごはんとの出会いは、実は8年前。その後、『失われし食と日本人の尊厳』を読んで再びルネサンスごはんに開眼。「弓田さんが作るごはんはおいしい!」と改めて思いました。
【その2】ルネサンスのおせち料理を頂いてから、毎年おせち料理は自分で手作りするようになりました。
【その3】食べ物を受け付けなくなった病床の祖母が、ルネサンスのお味噌汁だけは、飲んでくれました。「トマトみたいな甘味がする」って。


 


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